イギリス政府は、6月8日以降イギリスへ入国する人を対象に14日間の自己隔離と滞在情報の提供を義務づけていましたが、7月10日より日本は自己隔離の義務が免除されるとの発表がありました。
到着前の滞在先の情報提供については引き続き必要となります。
詳細は大使館等でご確認ください。
英国への入国者に対する新たな制限措置について
https://www.gov.uk/uk-border-control(英語)
外務省地域海外安全情報
イギリスは「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」

以下記事は2019年夏での最新入国審査情報です。

イギリスの入国審査がぐっと楽に! (祝) 日本人は自動化ゲート eGateの利用が可能になりました。
日本人男子2人がゲート通過した直後に「夢のようだ!」と言っていました。
そう、画期的な出来事なんです。
今まではランディングカードに記⼊して「Other外国⼈」の長蛇の列に並び、⼊国審査官から厳しいい対面審査を受けなければなりませんでした。
これが大幅に簡素化されました!!
ただし、楽になった一方、注意しなければならない点があります。
- 入国の目的が観光ではなく留学や就業の人は従来通りの入国審査を受ける必要がある
- eGateでの入国はパスポート上にスタンプが押されない = パスポート上で入国日を確認できない
など注意すべき点もあります。
本記事は
これからイギリスに入国しようとする人に向けて
- 自動化ゲートとは
- ⾃動化ゲートを利用できる人できない人
- イギリスの入国審査の注意点
について書きます。
イギリスの入国審査 ・一般的な入国の流れ

一般的な入国の流れ
①飛行機到着
↓
②入国審査
↓
③荷物受取
↓
④税関通過
②の入国審査のことを
「イミグレーション(immigration)」(略してイミグレ)
または
「パスポートコントロール(passport control)」
と呼びます。
今までは、飛行機を降りたあと入国審査場へ向かい、日本人ならNon-EU「Other」の列に並び長い時に待たされたあと、入国審査官から色々な質問をされて
・英語で上手く答えられない、
・下手な答え方をすると入国拒否を食らう、
・入国審査官のバラツキのある審査など、
このイミグレは非EEA国からイギリスへ入国する人にとって大きなストレスとなっていました。
ですが、ここにきて、
イギリスは観光目的での入国に関し、特定の国に限り自動化ゲートを利用した簡素化・効率化を行いました。
この自動化ゲート(eGate)は、イギリスの入国時に利用できるパスポートスキャンで入国審査を自動(無人)で完了させるものです。
日本のほか、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、シンガポール、韓国。
※ 注意
まずは日本を出国できるかパスポートの残存有効期間は確認済みですか? 残存期間が少ないと出国できないです。出発日から日本に帰国するまでのパスポート有効期間があればいいでしょ?」と思っていたら違います。国により異なりますがイギリスは半年は必要です!
自動化ゲート(eGate) 通過の仕方・ヒースロー空港
今回の渡英で新しい入国審査法のeGateをヒースローとガトウィックの両方の空港で体験しました。
1回目利用日:
2019年8/7 ヒースロー空港ターミナル5
British AirwayのITシステムが朝からダウンした影響でロンドン到着が3時間遅れ21時半。そのためか、ヒースロー空港はいつものような混雑はなし。
自動ゲート(eGate)の入り口には係官が立っており「パスポートはどこの?」と聞いてきます。
「日本人」というとイギリスとEUの人たちと同じ自動化ゲートの列へ案内されます。
ゲートはざっと見た感じ10台以上はあり、列のところどころには利用可能な国の国旗が表示されているので間違えない。待ち時間ゼロで自分の番に。
通過方法は、
右のスキャンにパスポートの写真が掲載されたページを開き下に向けて機械に挿入。(なぜかうまく読み込まれず “try again”と表示される。3回目にしてOKがでる)
次に目の前のカメラを見て顔認証→OKでゲートが開く。所要時間30秒!
翌週のガトウィック空港では同じように速攻で通過できました。
- 帽子、サングラスなど顔を隠すものは外す。眼鏡を外す必要がある場合もあり。
- 自動ゲートは入国時のスタンプをパスポートに押されません。
イギリスのHome Officeによる
eGatesの案内動画です
⾃動化ゲート(eGate)を利用できる人とできない人
このeGate、残念ながら誰もが利用できるというわけではありません。
⾃動化ゲート(eGate)が利用できるのは、以下の条件を満たす方になります。
⾃動化ゲート(eGate)を利用できる人
- 日本のパスポートがBiometric Passport(バイオメトリック・パスポート)であること
- 12歳以上であること
- 18歳未満の場合は⼤⼈が同伴していること
バイオメトリック・パスポートとは、
生体認証技術を利用したIC旅券で日本の旅券は2006年3月以降は全てBiometric Passportということで1は問題ないですね。
上記2、3に相当しない場合は従来通り有人の審査官がいるゲートの利用となります。
入国審査官による確認が必要な人は?
- 滞在予定が6か月未満の留学生
イギリスは6ヶ月以内の滞在であれば基本的にビザは不要。
6ヶ月以内の留学なら学生ビザの取得は不要でも、イミグレでパスポートに入国スタンプが必要です。
- 滞在予定が3か月未満のTier 5の資格を持つ人
- 滞在予定が1か月未満の専門的職業の資格を持つ人
- 永住目的で入国する人など
これらの人は従来通り入国審査官による審査を受け、入国スタンプの押印が必要になるので注意しましょう。
ビジネス目的の資格を持つ人などいろいろな状況があるかと思うので、不安な場合には詳細を公式な機関や専門家のアドバイスに従うことをおすすめします。
イギリスの新しい入国審査の注意点
- eGateでの入国は、パスポート上には入国日を示すものが記録されません。システムが利用者の入国を判断して自動で入国許可を付与します。
- イミグレでは入国日が重要な意味を持ちます。従来のように目に見える形でパスポートに入国日が記録されないないので、イギリスでの滞在可能期間を各自でしっかり記録する必要があります。
- イギリスに観光で入国する場合は、ビザなし(一般ビジター)扱いで最長6ヵ月まで滞在することができます。
この6ヵ月というのは直近12ヵ月で合計6ヵ月です。直近12ヶ月の間にイギリスに難度が入国した場合は、滞在できる期間の計算に注意しましょう。
- 何度かイギリスに入国する予定がある人は、航空券のやユーロスターのチケットを保管するなど、出入国履歴を確認できるようにしておきましょう。
⾃動化ゲート(eGate)を利用できる空港、港、鉄道
現在イギリス国内の空港と港、鉄道駅計15ヶ所にeGateが設置されているとのこと。
- 空港
- ヒースロー
- ロンドン・シティ
- ルートン
- スタンステッド
- ガトウィック
- バーミング
- マンチェスター
- エディンバラ
- グラスゴー
- ユーロスター駅
- パリ
- ブリュッセル
詳細は英国政府の公式サイトや大使館など確認下さい。
https://www.gov.uk/government/news/epassport-gates-eligibility-expansion-confirmed-for-june

イギリスの入国審査2019年最新情報のまとめ
うんざりとする程長時間待たされた後、入国審査官の対面審査から解放されたのは本当にありがたいことです。
このeGateが「夢のよう」と表現した人の気持ちがわかります。
一方で、この対面審査の省略で逆にトラブルに合わないよう、各自で出入国履歴を確認できるようにしておくことが大切です。
計算を誤ると違法滞在となってしまう可能性もあり得ます。
ここで記述した以外にも注意しなければならない特定のケースはあります。
不安な方は事前に内務省のWebサイトを確認しておくことを強くお勧めします。
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